2014年2月28日金曜日

庭を買う


去年の1番大きな買い物、家付きの庭。

庭付きの家じゃなくて、あくまで庭がメインで家はおまけみたいなもの。

ただでさえデカ過ぎる家と、手入れが間に合ってない庭があるというのに、去年の末に買って
しまった隣の家と庭。

ここに住んでいた70過ぎのおばあさん。

腰が悪くて足が不自由で、普通なら病院生活を余儀なくされるところを、勝気なこのおばあさんは
入院を拒み続け、常に痛み止めを管で注入しながらも、夏になれば庭仕事に精を出す
元気な人でした。

だけど、長いこと病を抱えた旦那さんも去年亡くなってしまい、その寂しさは気丈なおばあさんでも
耐え難いものがあったらしく、とうとうこの家を引き払い施設で暮らすことにしたのです。

この土地と家は、もともとはドイツによくあるクラインガーデンの敷地で、なぜかうちの庭から
柵を隔てて隣接するようにあります。

クラインガーデンには小さな家が建てられるけど、住んではいけないのが原則です。

庭に建つガーデンハウスといっても、日本人からしてみれば余裕で住める広さの物もあり
この度購入した物件もリビング、寝室、台所など生活するに十分なスペースがありまして。

家の作りは簡素だけど、水道も来ているしトイレもシャワーもあり、ガス暖房が完備の完璧な
住宅。

そしてこのおばあさん達夫婦は、現住所は近所に借りてある団地にありながらも、実際は
このガーデンハウスに30年も住んでいたのです。

これをどういうカラクリでここに住めるようにしたのかは分からないけれど、このおばあさんは
その昔シュタージ(という、東ドイツ時代の秘密警察)で、そういう絡みで色々と融通が
利く人だったのではないかというのが、私たちの憶測で。(シュタージだったのは本当)

去年おばあさんがここを引き払うという話を聞いた時、もう殆ど瞬時にこの土地を買うことを
決めていたというマークス。

というのもせっかく手の行き届いたこの庭地が売りに出され、変な家でも建てられたり
駐車場とかになったりするのもいやだし、変な人が引っ越してきて気を使うのもいやだ
ということで、着々と購入の話をすすめていました。


さて、気になるお値段。

まずは聞いてびっくりの賃貸料。
600㎡(約180坪)の家付き土地、1年間で80ユーロ(1ヶ月6.6ユーロ)。

これ、借りとくだけでも別にいい様な気もしたんだけど、借り物は所詮借り物。

しかも一応クラインガーデンだから色々と規則に縛られることになるので、買ってしまおうという
結論に達しまして。

そして購入時、1㎡あたりの値段。7ユーロちょっと。

この土地の総額。
まー、日本円で言ったら60万円ぐらい。
東京の実家の土地、時価で換算してみたら1坪も買えない値段でした。

ドイツの土地、どんだけ安いんだって話。
(参考までに、ベルリン近郊のガーデン用土地価格は1㎡あたり50ユーロというのがありました)

即決に値する値段だったんだけど、いざ購入となったらまた色々厄介な問題が出てきて。

まず、このおばあさん。
土地と庭は借り物なのに、最後の最後でお金を要求してきた。
窓を取り替えたばっかりだとか、ガレージのドアが高かったとか、今まで一切そんな話はなく
円満に話が進んでいたのに、引越し2週間ぐらい前になって態度が豹変。

しかし、家なんか要らない私たちにとっては関係ない話。

欲しいのはあくまで庭なわけで、なんなら家は取り壊してくれても構わなかった。

壊すにはおばあさんがお金を払わなければならないし、なにしろ今まで30年間住み続けた
家を、タダで受け渡すのが癪にさわるのも分かる。

でもねあなた、それ借り物なんだよね。
賃貸のアパートを引き払った前の家主に、お金を払う話なんてある?

しかも違法に住んでるところを、勝手に手入れして要らなくなったからお金くれなんて。

これには最後の最後で憤慨しました。

まーでも、庭には沢山の花や果物の木があるし、亡き主人が残していったガレージには、
車以外の物、工具とか殆ど残っていて、おばあさんの農作業の道具とか、園芸用品も
たくさん貰ったのでその分のお金だと思い、結局言い値の5分の1ぐらいのお金を渡して
話を丸く収めることに。

長くなったので、厄介な話は明日に続く。

2014年2月23日日曜日

スノーフレークの散歩道


昨日に引き続き、2月では考えられないぐらいの晴天。

東京の大雪を分けてほしいと思うくらい、今年は雪に恵まれていないドイツですが
春を待ちぼうけする間もなく、もう春です。

毎朝ウキウキな鳥の合唱で目を覚まします。

庭の花もちょこちょこと咲き出しているんだけど、今日は近くの森の小川のほとりに咲く
ある花を見に、散歩に出かけました。

   



この花は「Märzenbecher」と言って、直訳すると3月のカップ。
日本ではスノーフレークと言えば、馴染みがあるでしょうか?

背丈が10cmぐらいで、花びらの先に緑の点がついているのが特徴。

川辺などの湿った場所を好むらしく、開花期間も短いと言うことで、今日はどこからともなく
「あそこの花が今満開らしいよ」という噂を耳にし、夕暮れ前に散歩に出かけると
けっこうな人が見物にやってきていました。

そうここは「Märzenbecherwiese」(スノーフレークの芝生)と呼ばれているぐらい
地元の人には知れた場所だそうで。

よくこの近くをサイクリングで通るんだけど、こんな場所があるとは露知らず。





近くの立て看板に書いてあるこの花の説明を見ると、開花時期は通常4月~5月ごろだとか。

そうだよな、良く考えてみればいつもならこの森の奥も、深い雪に埋もれているはず。

ホントなら雪が溶けて川になって流れてゆきます、の、その川のほとりに咲き
「もうすぐ春です」を伝えに来る花なんだろうな。

かわいい花が咲き乱れる風景を前にして、春の到来に嬉しさ半分、やっぱりこんなへんてこ
りんな天候が少し心配になる。

地球さんよ、大丈夫なのかい?

根こそぎ倒れてる20m級の巨木



2014年2月18日火曜日

たまに疲れる誕生日


昨日は御年89歳になる、マーのお婆ちゃんの誕生日だった。

Omaは、精神的にも肉体的にも20歳ぐらいは若いんじゃないかというくらい、とにかく
元気で、とても気丈な人。

気丈というより、気が強すぎて正直可愛気がないと思う節もある。
口も非常に悪い。

だけど愛すべき老人です。

「同年代の友達は死の香りがするの。病気の話しかしないし」

そんなんだから付き合う友達はたいてい10も20も年下の人で、今年95歳になる彼氏の
家には、週末お手製のケーキを持って必ず会いにゆく。

物欲も旺盛で、この前のクリスマスプレゼントには日本製の大きいフラットスクリーンテレビを
手に入れたり。

とにかく、来年90歳とは思えないこのお婆ちゃん。

そんな彼女の誕生日プレゼントには、いつも頭を悩ませる。

先日街に出かけた際に色々見て回ったが、これといってピンとくるものがなく。

結局今年はマーの手作りパンと私の手作りのジャムをプレゼントすることに。

安っちいけど、ネタが切れてることぐらい彼女も承知だとおもうので。




作ったのはこの3種。

リンゴとブルーベリー以外は庭で収穫して冷凍してあるもの。
ニンジンも家の畑から。

サワーチェリーとキイチゴは、合計で10キロぐらいはストックがあって消費するのも
一苦労。

食べきれないうちに来年の分が重なり、また冷凍庫を占領するんだろうな。




誕生日の午後はケーキタイムから始まり、いったん家に戻って7時からのディナータイム。

その後ワインで乾杯して、ソファーでおしゃべり会。

毎年お決まりのコースなんだけど、このOmaの誕生日アドレナリンがMaxに達すると
普段からマシンガンの様に喋りまくる口に、さらに拍車がかかり、もう誰も口を挟めない。

私は人の話を聞かず、ベラベラベラベラベラベラ喋る人が、大の苦手だ。

マシンガンの子であるマーのお父さんも、もちろん超マシンガンなんだけど、昨日は
バズーカと化したOmaのお喋りに太刀打ちできるはずもなく、終始静かだった彼の姿が、
とても斬新だった

私はなんというか、この二人がいる空間に身を置く時は、ものすごく何かが磨り減ってしまう。

そして磨り減りすぎて千切れそうになった時は固く心を閉ざし、無言で苦痛をアピールする。

何度言っても分からない人には、何も言わなくても同じなのです。


あ、誕生日のお話をするつもりが、愚痴になった。。。

でもね、悪い人たちじゃない。

と、思う。

と、思いたい。

だけど、昨日もまた格段と消耗したなー。。。

おめでとう、Oma。(投げやり)

2014年2月15日土曜日

妊婦のためのマサラチャイ


コーヒーより紅茶緑茶が好きなわたくしですが、その中でも最も好きなのが「マサラチャイ」。

ミルクで煮出した紅茶にスパイスを加えて作るあのチャイですが、妊娠中はカフェインの
多量摂取はよくないので、1日1杯でがまんしています。

紅茶ってコーヒーよりもカフェイン(テーイン?)を多く含むんだって。

とはいえ、もともと色んなお茶を飲む方なので、カフェインが取れないからと言って
困ったことはないんだけども。

日本にいるころからずーっと愛飲している、カフェインレスのルイボスティー。
今でもコーヒー紅茶と並んで欠かせない、我が家の常備茶です。

元々アレルギー体質を改善するために飲み始めたお茶なんだけど、夏は冷やして麦茶に近い
感覚でがぶ飲みし、冬はあったかいほうじ茶のように啜って飲むのが好き。

だけどこの度の妊娠でカフェインの量を見直してみようという事で、ルイボスを紅茶の代用で
使えるのかどうだか調べてたら、どうやらいける事が判明。

お好みで砂糖と牛乳を混ぜてどうぞとパッケージにも書いてあるんだけど、私の中では
ティーというより「お茶」扱いなので、麦茶やほうじ茶にそんなことはしないだろうと
試したこともなかったんだけど。

半信半疑で作ってみた「ルイボス・マサラ・チャイ」

写真のルイボスはティーパック仕様。リーフから煮出すとさらにおいしいです。


作り方は普通のチャイと同じ。

私はカルダモンのコーンを5粒ぐらい砕いて、それからガラムマサラのパウダーを
たっぷり入れて、けっこう甘めにして飲むのが好き。

これがけっこう美味しくって、紅茶リーフで作ったのとそんなに変わりはない?

いや、実際いつもの紅茶で作ったほうがおいしいけど、これはこれで全然いける。

これなら夕食の食後の一杯にもできるし(私は17時以降にカフェインを摂ると寝ずらくなるので)
何しろこの1杯がカウントされないので、コーヒーも緑茶も別の時に飲める。

ってね、そんなに制限したところで一体カフェインの何が赤ちゃんに良くないのか
いまいち分かってないのですが、一応病院の先生が言ってた1日1杯までというのを
律儀にも守っているだけです。

これを知ってからは、毎朝ルイボスマサラチャイ。
土日の朝だけは、マーが入れるコーヒーを飲みます。

チャイつながりで。

去年のイラン滞在時に知ったおいしい紅茶葉。



「AHMAD TEA」のスペシャルブレンド。

イスラムの国では小さいグラスで1日に何杯も紅茶を飲む習慣があるけれど、イランも
例にもれず。

イギリスで有名な紅茶メーカーだけど、創業者がイラン人ということでイランでも広く愛飲
されています。

この味の虜になり、イランでどっさり買ってきたんだけど、とっくに品切れ。

これはベルリンのトルコ系スーパーでまた仕入れてきたものです。

500gで4ユーロしなかったけな??

これで入れるマサラチャイが、これまたメチャメチャ美味しいんだ。


2014年2月13日木曜日

落とした財布が戻る奇跡

昨日はライプチヒに行っていて、日本人奥さんたちがラーメンを作ったというので
今回もまた頂きにだけ行って、つかの間の楽しいひと時。

日本語だけで会話ができるって、やはりドイツ人の友達と話すよりも充実感が違う。
100%自分の言葉、自分のニュアンス。

私の場合、これが毎度の事だとドイツ生活に張りが出ないけど、たまにこういう集まりに
参加させてもらうのも、とても新鮮でいい感じ。

そんなんで気も緩んだのか、そんな楽しい日の最後、帰宅寸前で財布を落としてしまった。

落としたというか、正確に言うと丁寧にもベンチに置いてきてしまったのだ。

ショッピングモールで一通り買い物をすまし、荷物の入れ替えなどしてる最中に
財布も取り出し、そしてそれを入れ忘れたというわけで。

そんなこともつゆ知らず、モールの後は帰りの電車の中で食べようとカルツォーネを
売ってる店へ直行。

その間5分。

会計をしようと思ったら、財布がない。
その場でリュック、手提げの中をひっくり返すが見つからない。

「Ach du scheisse!」

テンパッてるのでこんな言葉もつい出てしまい、店員や店でお茶してる人たちが
なんだなんだとこちらを振り向く。

「やばい、財布を置いてきた。また後で戻ってくるから、それとって置いて」

と言って足早にモールに戻るも、財布がなかったらカルツォーネ買えないじゃん、なんて
思ったり。

現金はこのさいどうでもいい。
だけど一昨日受け取ったばっかりの、私のドイツ永住VISAのカードは他の人には
何の価値もないものだから、返してくれ~。

あれをもう一度お金を払って申請する手間を考えるだけで、泣きそうになった。


で、現場に到着。

もちろん、財布 weg。

消えた。。。終わった。。。

とりあえずベンチの近くにある店という店に、財布は届いてないか聞いてみる。

面白いほどにおんなじ反応。

「いやー届いてないね。でも、見つからないと思うよ。。。残念。」

その辺にいた警備員にも聞くが、同じ反応。

「無理無理、見つかるわけないよ」

そうだ、ここドイツだよな。
盗まれた自転車が戻ってくるという不思議な国、ニッポンとは違うんだよな。

だけど、なんとなくありそうな気がした。

さっき荷物を詰め替えていたときに、近くに座っていたのはお婆ちゃんと家族連れしか
いなかったし。

そんな期待を胸にダッシュでインフォメーションに駆け込み事情を話し、どんな財布か尋ねられて
それを説明すると

「これ??」

と、引き出しから、私の財布が出てきたーーーーーーーー!

「Gott sei Dank(よかったーー)」

そう言って安堵しながら届けてくれた人は誰だか尋ねると、その紳士はほんの数分前に
届け出てくれて、そのまま立ち去ったという。

この近くにいるものなら、跪いてお礼が言いたい程だった。

だってだって、中身は手付かずのまま全部残ってるし、モールなのでけっこうな長い距離を
歩いて、ここまで私の財布を運んでくれた。

奇跡だ。
これは、シベリアで盗まれたことのある車が戻って来て以来の奇跡だ。

考えてみれば私は落し物には運がある。
運があって戻ってくるから不注意が直らず、また物を忘れたり落としたりする。

以前銀行のキャッシュコーナーで、仕事のお金20万円程封筒に入れてそのまま置き忘れ
それが戻ってきたこともある。

もっとすごい事を言うと、車で出かけた帰り、立ち寄ったスーパーに車で来たことを忘れ、
歩いて自宅に戻り、その3日後自分の駐車場に車が無いと大騒ぎしたところで、そういえば
スーパーに行った事を思い出す。(スーパーが家の目の前だったの。)

そして車は窓が半分空いて放置してあったにもかかわらず、そこにちゃんとあり
その時私は咄嗟にこう思ったのです。

「雨が降らなくてよかったー」

そういう問題?

みんな呆れてました。

お分かりでしょうか、私の注意散漫加減。自慢することじゃないけど。

今回も完全に私の不注意。

妊婦は物忘れが激しくなるとも聞いているので、私の場合尚のこと注意しなければね。

そんなことより、あんなテンパってダッシュしてた訳だけど、もし転んだりしてお子に
万が一の事があったら。

そう私は妊婦だという事を、あの時間は完全に忘れていた。

これは、一番忘れちゃいけないことよね。。。。

ホント気をつけなきゃよ。

あ、ちなみにカルツォーネのお店にはまた戻り、ちゃんと買って帰りました。
みんな財布が戻ってきたことにすごく驚いていました。


2014年2月8日土曜日

手作り納豆、完成形

久しぶりに納豆を作った。

前に買ったこの保温マシーンを使って何度か作ってはいるんだけど、今回ほどうまくできた
ことはなかったなー。

今までのも食べられないことはないけど、まだ「ちょっと糸が引く煮豆」感が抜けきらなくて
ご飯の友というよりは、なにかと炒めたりして使うことが多かった。

しかも1度に大量につくるので消費するのも時間がかかったり、途中で市販の納豆に浮気して
そっちのほうが実は美味しかったので、作る機会も減ってしまっていた。


で、何を思ったか先日、急激に納豆が食べたくなって久々にマシーンを引っ張り出して
作りました。

あまり作りすぎてそんなに美味しくなかったら残念なので、今回はいつもの半量で。

そしたら


なんと




こんなに素晴らしいものが!!!

これねー、納豆を自作した人ならわかると思うんですが、憧れなんですよこんなに真っ白に
満遍なく納豆菌が繁殖している豆の姿。

もう、うっとりしますね。

そして、この粘り。



これも今までにないくらいの粘り様。

この出来を見て、うすうす分かっていたけど今まで作ってきたものは納豆じゃないということが
わかりました。(あれはあれで美味しかったんだけどね。)

これが完成形。

完璧です。

このマシーンを使っても使わなくても、手作り納豆を成功させる秘訣は共通してこの3つ。

1、納豆菌は水に溶かして液を作って振りかけること。(粉のまま入れない)
2、豆は詰めすぎないで、容器に薄く広げること。(豆3粒分の高さに収めること)
3、40℃で24時間。やっぱりこれが何よりも重要。

この完璧な納豆がいつも同じクオリティーで作ることができれば、もう市販の納豆に浮気することも
ないでしょう。

市販の納豆といってもドイツで買えるのは日本から輸入されたものの冷凍品だから、やっぱり味も
劣るのよね。

冷凍納豆の味に慣れてしまっていたけど、やっぱり新鮮なのがいいと今回の出来立て納豆を
食べて改めて思いました。


よし!今晩も白いご飯に納豆を乗せて食べよう。

できれば生卵を入れて食べたいんだけど、今は妊娠中なので生卵は厳禁。

卵なしでも美味しく納豆を食べられるレシピ、募集中です。

2014年2月6日木曜日

ドイツのゲテもの料理


ドイツに住んでいながら、ドイツ料理というものをあまり作ったことがないんだけど
マー母から受け継いでいる「ドイツ料理の本」というのが、何冊かありまして。


この2冊は東ドイツの料理本で、いまだに本屋さんで見かけます。

レシピは全部文章で、完成写真がなく、レシピ通りに作ってもどんな料理になるのか心配なので
私は材料と調味料を見て、なんとなく想像できるものをたまーに作ります。

でも逆に、どんなものができるか分からないで、想像しながら作る楽しみというのもあると思う。

一人で朝食をとる時は、何かと読み物が必要な私ですが、最近はこのドイツ料理の本を
パラパラめくっている毎日。

たまに「何じゃこれ?」というような、ゲテモノ風料理や、変な名前の料理を見つけては
一人でニヤニヤしています。

「変な名前の料理」
そんなのがテーマだった、日曜の朝食。

「Arme Ritter(貧しい騎士)って料理知ってる?」
「知ってるよ。フレンチトーストみたいなやつのこと。」
「じゃあ、Kalter Hund(冷たい犬)は?」
「それは、ケーキ。」

なんだ、普通に知ってるし。。。

他に何かないかと訪ねると

「tote Omaって料理は?」

おっと、いきなりとんでもない名前。死んだばあちゃんという名前の料理です。

その料理の仕方。
朝食の最中聞かなきゃよかったという内容で、どうやら豚の血を炒める料理らしい。

「血をね、脂で炒めて、それをジャガイモとサワークラウトと一緒にたべるんだよ」

オエーーーーーーッ!

ドイツにBlutwurstという血のソーセージがあるけど、あれも食べたことないし
血を食べたり炒めるっていう感覚がそもそもない私。

しかもそれを炒めてジャガイモに絡めて食べるって、どんだけゲテなのよ。

後々調べてみると、それはお隣チューリンゲン州の料理らしく、よく見たらその血の
ソーセージをグチャグチャに炒めて煮込んだものらしい。

故に、肉肉しいというより、血生臭そうな料理。

見た目にも最悪。

切り刻まれたおばあちゃんってか?こんな名前をつけた人、悪ノリにも程がある。

ドイツ人的にはありかもしれないけど、私は食べたくないなー。

ちなみに「死んだ叔母」というのは、ラム入りのホットココア。

この手のへんてこな名前の料理というのは、地方の村などに多いらしく、知りたさ余って
いろいろ調べてみると、出てくる出てくる変てこ料理。

だけど、料理自体はまぁまぁ普通だったり。

たとえば

「verlorene eier (忘れられた卵)」というのは、ポーチドエッグを酢とかマスタードで味付け
したものらしく、酸味があることから、多分腐った卵と掛けてこの名前なんだと想像したり。


「Nonnenfürzchen」は「尼さんのおなら」という意味で(!)これは丸い揚げドーナツみたいな
お菓子。
なぜこんな名前?

「nacte Mäuse(裸のネズミ)」は、ひき肉をハムで巻いて焼いた肉肉しい料理だったり。

地方によって呼び方も色々変わってくるみたいだけど、どっかの田舎の食堂には
普通に「死んだばあちゃん」とか、メニューに載ってたりするのかしら???

メニューつながりで。

ドイツ全土で食べられてる物かは知らないけど、この辺には「zigeuner schnitzel」という
たいへん美味しい食べ物がありまして。

ツィゴイナーというのはドイツ語でジプシーの意味。
この言葉が最近差別用語にあたるとして、どっかの州の社会統合省の食堂メニューから
この「ツィゴイナーカツレツ」というのが、「Schnitzel mit dem verbotenen Name(禁じられた名前のカツレツ)」という表示に切り替えられたらしい。

そのまんまじゃん!

まー、いかにもドイツらしいと言えばそうだけど。
しかも社会統合省でこういうことをするっていうのもね。

この辺の食堂には堂々と「ツィゴイナーカツレツ」がメニューに載っているし
スーパーで「ツィゴイナーソース」という、それ専用のソースも売ってますがね。

ダブルスタンダードなんてドイツらしくもないけど、きっと今に全面禁止になるのかな。
そうしたら、この手の料理はなんて呼ばれることになるんだろう。
「カツレツのパプリカソース掛け」なんて、普通過ぎる。

そんなことよりツィゴイナーって、そんなにいけない言葉なのか。。。。




ところで、そのドイツの料理本にたまーに出てくる写真。

時代も時代なので、カメラ技術やデコレーションにもそれなりの努力は感じられるけど
やっぱドイツの料理って「ドーン」って感じなんだよな、この頃もそして今も。

料理の繊細さがまったく伝わってこない。

左:レモンが挟まってる茹でたロブスターがメインの料理です。

右:皮付きのブドウとアプリコットに生クリームをかけて、オリーブとゆで卵をそえていただきます。



鯉を熱湯でさっと湯がいて、鱗を1列だけ残し、大量のジャガイモで後ろから魚を支えて立たせます。


写真に説明がないから、どんな料理なのか想像してみる。

ていうか、お願いだから説明を載せて、説明を!