2010年8月27日金曜日

週末の幸せパン


ドイツの食べ物になかなか納得がいかない私ですが
さすがにパンだけは本場なだけあって、頭が下がる思いです。

これは日本の美味しいパン屋さんで高いお金を払って買うものよりも
各家庭がひいきにしているベーカリーで買う安いパンのほうが断然おいしい。

そりゃそうだよね、主食だもんね。

わたしのうちも近所にベーカリーがあって、週末だけ「ブロィチェン」という
ダブルロールのパンを買います。
ここのベーカリーは昔から変わらないレシピと古い釜を使ってパンを焼いていて
もう、ドイツ中でこんなおいしいブロィチェンを作るところはないと勝手に断言します。

ドイツ人は週末にベーカリーに行って新鮮なパンを買い込む習慣があります。
で、このブロィチェンは金曜に買いに行って土日の朝だけに食べるパンなのです。
特別に高いとか、特別に美味しいからとかじゃないんだけど、なんでだか
週末だけこのまあるいパンを食べるのです。
そしてその土日の朝だけ半熟のゆで卵を茹でます。
それもきっちり5分茹でた卵です。
平日は滅多に卵を食べる事がないそうです。

最初これを実家で見た時、

「ああお父さんにお母さんよ、ドイツ人の悲しい性かな。。。決まった時にしか
決まったものを食べないなんて、つまらない。。。」

なんて思っていたんですが実はうちだけじゃなくて、ドイツ語の教科書に
その習慣が紹介されているぐらい一般的なことなんだとか。卵のことも。

あと金曜の昼には魚の料理を食べるとか、秋頃からの3時のおやつはケーキに
なるのでみんな肥える時期なんだとか。

日本で言ったらなんだろう。
うちの実家は火曜日はカレーの日だと言っていたかな。

私自身ではそういうのを決めたことがないのでいまいちピンと来なかったんだけど、
このブロィチェンをいざ土日専用のパンと固定してしまうと平日に食べるとなんだか
変だと思うし、土日にブロィチェンがないとこれまた変な気がしてくるんだろうな。

習慣ってすごい。

ドイツ人は良くまじめで勤勉で正確に物事をこなすと良く言われてるけど、きっとこういう
習慣づいてるものが沢山あって、それをベースに生きているからなんだと思うんです。
本人たちが意識してない小さなことでも、私みたいにあんまりルールを持たない人間から
してみると、彼らの「きっちりとした」習慣があからさまに見えてくる瞬間がある。

そういうときに「あ、すげー。やっぱドイツ人だ」と、からかい半分で思ったりもします。

って、今日買ってきたおいしいパンの話をするだけのつもりがこんな長くなって
しまいました。

とにかくドイツに誰か来る事があったら、その時は「土日」をはさんで来てください(笑)

2010年8月24日火曜日

珍客の訪問販売

先日一人で家にいたら、ブザーが鳴ったので玄関に出てみた。
すると、なんか冷や汗をたらして鼻も垂らしてる男がドアの前に
立っていた。
恐る恐るドアを開けると、タバコをスパスパ吸いながらものすごい勢いで
何かしゃべっている。

「ヤバイ、やってしまった・・・・」

ドアを開けたことに後悔した。

この男どう考えてもヤク中で、よーく話を聞いてみると今すぐコレを買ってくれと
ポッケからおもむろに銀紙に包まれたハシシが出てきた。

朝から訪問販売かよ~

「いらないから帰ってください」と言うものの、マーカスに話せば分かるからと
言って、その場に座り込んでしまった。

何で、マーカスの事知ってんだ???

ガレージで車の修理をしていたマーカスに電話して事情を話すと、すぐに
帰るから心配しないでとの事だった。

「何??私の夫よ、ここで取引すると言うのかい???」

なんだかハラハラしながら彼の帰りを待った。

その間もう一度ブザーを鳴らされイライラしてる様子のヤク中を、
もうすぐ帰ってくるからと言って落ち着かせた。

しばらくするとマーカスが帰ってきた。

「大丈夫、もう帰ったよ。」

その言葉を聞いて安心はしたけど、あいつは一体何者かと聞くと
案の定この町でも有名なヤク中だった。

幻覚か妄想か知らないけど、今日うちにハシシを届けるようにとマーカスの
友達に頼まれたから来たらしい。その友達に聞いたらとんでもないとのことだった。

日曜の朝っぱらから、こんなのどかな田舎町でこんなことがあるんだ・・・

それにしても、なんでそんな一発でヤク中だと分かる人間が外を歩いていても
だれも何も言わないのか。なんで警察に捕まんないのか。
そっちの方が不思議でしょうがない。

それをマーカスに尋ねると
「だって彼は依存症だから仕方ないんだよ。。。」という答えが返ってきた。

いやいや依存症だから捕まえるなり、保護するなりしなきゃだめなんじゃないの?
日本だったら絶対にありえない。だけどドイツでは薬物の取り締まりもそれに対しての
刑罰も事情が全然ちがうらしいので、警察は捕まえることはできないらしい。
出来ないというか、放っておくと言うほうが正しいかな。
捕まえるどころか、悪いのは彼じゃなくて薬、もしくはそれを与えている売人で
彼はどっちかと言うと被害者だという考え方らしいのです。
そしてその彼も昔はちゃんとしたまともな人間だったけど、今ではこのあたりの
クスリの元締めに小間使いにされているそう。

「彼もかわいそうなんだよ、今のこの狂った社会の犠牲者さ。心に傷を負って
結果薬に溺れてしまったんだ。気の毒だけど僕は彼を助ける事はできない、
仕方のない事だよ。。。」
昔から彼を知っているマーカスは、やはり彼を被害者として見ているらしい。

クスリ=犯罪 これは万国共通だけど捕まえて罪を償わすだけじゃヤク中人口は
減らないわけだ。日本みたいなのがいい例。
こっちの友達にも、昔クスリに溺れてしまったけど更生プログラムに参加したり
家族に協力してもらい、クスリ絶ちをして立ち直った人が結構いる。
で、みんな口をそろえて言うのは周りの近しい人の協力が必要だという。
それでも、完全に止められる人はそんなに多くはないらしい。

と、色々聞いたところで私のうちにまた汗だくのコカイン中毒が来られても困る。
国によって事情が違うのは分かるけど、彼がかわいそうな人なのは分かったけど
コラ警察、早く捕まえんかい、という思いでいっぱいです。

市に一台しかパトカーがないところじゃ、無理か・・・

2010年8月23日月曜日

オセロブーム再来!



今オセロがアツイ!

この前日本に行った時に500円で買ったマグネット盤のオセロ。
これがこんなにも人々の心を鷲づかみするなんて思ってもみなかった。

昨日は友達が遊びに来ていて、すっかりハマってしまい勝つまで
帰れないと言って深夜まで戦っていました。

オセロって日本で考案されたそうです。
それだからか日本人にとっては超身近なゲームだけど、ここドイツでは
知ってる人がいなかった。わたしの周りはね。

“A minute to learn, a life time to master”
覚えるのに1分、極めるのに一生。

シンプルだけど奥が深いゲーム。
やるのも楽しいけど、見てるだけでもおもしろい。

今更ながらブーム再来!

2010年8月21日土曜日

古本の活用法

先日亡くなってしまったマーカスの大叔父さん。
遺品を全て引き取ったんだけど、そこにあった大量の本。
多分500冊は優に超える量でした。

こっちの本って文庫本みたいなのがあんまりなくて
ほとんどがハードカバーの分厚い本。
収納もかさ張って仕方がない。
少しずつ片付けて、地下室に運んだりしているんだけど
その本の中には、古くてかっこいい表紙のものとか
本自体がアンティーク屋に飾ってありそうなものが
ちらほらありまして、そこで色々ひらめいて作ったコーナーがこちら↓

古い本をかき集めてディスプレイ。
本の色とか背表紙とかも、やけに味があるので重ねるだけで絵になって
しまう。と思ったのです。

玄関口の暗ーいコーナーにちょっと色が差して明るくなりました。
それでもまだ重くるしい家なんだけど。

ただいまklefeldplatzでは、このアーチ型の天井に壁画を描いてくれる人を
募集しています(:)

2010年8月15日日曜日

キノコ狩り

最近めっきり天気が良くなくて、雨続きが多いのですが
キノコを狩るには絶好のチャンスとの情報があり、お二階のキノコ博士の
夫婦と共に森へ出かけました。
まだ8月といってもここはもう秋の陽気です。
寒いし・・・

              ≪カゴをもって森の奥へと入って行きます≫


ドイツにはおよそ5000種類ものキノコがあるらしいです。
今日であったキノコはその中のほんの一握り。そして食べられるのも
その数からいったらそれもまた一握りだそうです。






しかしまあ、キノコ狩りっておもしろい。
よーく目を凝らして落ち葉が積もる地面を見回すと、いたる所に
キノコがニョキニョキ生えている。
これが野生のきのこだからなおさらおもしろいのです。
見た目かわいくて美味しそうでも猛毒を持っていたり、逆に見た目グロいのに
めちゃくちゃ美味しいキノコだったりとか、そういうのを教えてもらうのも
すごくおもしろかった。

そうして3時間近く歩き探して収穫したキノコがこちら。けっこうな量でした。


そしてこちらがお目当てだったシュタインピルツ!!



ポルチーニ茸のことです。
シュタインとは岩の事でその名のとおり硬くて丈夫なキノコ。
香り高くて美味しいです。
日本でもたまに買ってたけど、結構なお値段します。
こんなのが家の近くで取れるなんて、いい所に引っ越してきたよなぁ。

家に帰ってきてからは、収穫したキノコの後処理です。
実はこれが一番大変かも。
薄皮をむいたり、虫をとったり拭いたり刻んだり。
シャンピニオン系のキノコはすぐに食べるように下ごしらえをして
香りがいいやつは乾燥させて保存します。


そしてさっそく今日はパスタにキノコをどっさり入れて食べました。
やっぱキノコはクリーム系がいいね。おいしかったー。

そんな感じでドイツは収穫の秋に突入しています。
来週にはラズベリーが沢山摘めそうだし、この前は梅がたくさん
とれたので、梅干作りに挑戦しています。
町のいろんなところに、りんごとかプラムとかベリー系が生っていて
散歩が楽しい季節。

そして、森の近くに住んでいることに幸せを感じる・・・
そんな今日この頃日でございます。

2010年8月11日水曜日

夏が終わった

日本から帰ってきてから1週間後
次は、私の家族が日本からやってきました。

それにしても遠い。
乗り換え含め飛行時間は14時間、フランクフルトに着き
そこからさらに電車で約5時間。

まぁ、時間を考えると長いけど1日移動しただけで
違う国へひとっ飛びで、見るもの全て変わっちゃうんだから
飛行機ってすごいよな~。

それにしても自分の家や、マーカスの両親の実家とか
私がいつも行くスーパーに自分の家族がいることが不思議で
ならなかった。
初めての日本からのお客さんだからね。

ここには1週間の滞在だったけど、なにせ田舎町なので
得にやる事がない。
しかも毎日のように雨が降っていたので行動範囲がさらに
狭くなってしまった。
町を案内しても1日かかるわけでもないし
週末はマーカスが戻ってくるので、けっこう出かけられたけど
平日はみんな仕事をしてるので、車が出せるわけでもなく
結局テラスでオセロをしたり、うどんを打ったり、てんぷら
作ったり、母と料理をして夜は飲んで・・・という日々でした。

週末の家族全員食事会はお母さんのアイディアで
ドイツの伝統料理をみんなで料理しようということになった。
ものすごい手順を踏んで準備したのに、最後の最後で失敗してしまい
グチャグチャになってしまって、皆無言・・・。

まあ、翌日行ったレストランでドイツの割には結構美味しい食べ物が
出て来たので、まぁいっか・・・

観光旅行なんてのとは程遠い旅行になってしまったけど
ドイツに限らずヨーロッパって街並みとか道路もすごく
きれいだから、いるだけで大満足みたいな、家族もそんな風に
感じていたみたいで良かったです。

私が4年前にドイツに初めて来たとき、もう直感で
「ここに住みたい!」と思ってしまったときのように、忙しい東京人
にとっては、こんな平凡な田舎町の暮らしも見るものもすべて
カルチャーショックになってしまうものなのです。

こういう環境でのんびり過ごす事、なんか人々の余裕というか
リラックスした雰囲気とか見て、やはり何か感じる事はあるらしく、
なんかこの先いい人生を送るためのヒントにでもなってくれたら
いいのになぁと思いました。

そして、昨日家族はかばんの中にソーセージをパンパンに
詰め込んで帰国の途に就きました。

そんなこんなで長かった私の夏休みはこれで終わり。
1ヶ月半遊びまくって、もう疲れた。
これからは、9月から始まる学校の準備やら引き続き部屋の
改装やらに時間を注ぐことになるでしょう。

それにしても、ドイツ涼しいです。たまに寒いときすらある。
行っても27度ぐらい。ホントに夏が終わってしまった気が
します。短い夏とはこういう事を言うんだね。

東京はまだまだ暑いんだろーなー。